呉市の御手洗地区にある島の時計屋さんに行ってきました。
「古い時計でも直してくれる。」時計屋さんとして、
テレビの取材を受けていました。
そのテレビ画面に、当店の「大きなのっぽの古時計」と同じ
明治時代の大きなのっぽの古時計を見た時、
「これは是非行かなければ!」
当店の「大きなのっぽの古時計」は、
1896年(明治29年)に神戸のJ.COLOMB & Co.から購入。
それ以来、4代に渡ってせのをやの時を刻み、歴史をともにしてきた大時計は、
100年目を迎えた1995年6月、節目のように鐘の音を止めてしまいました。
しかしそれ以後も振り子は静かに動きつづけたのですが、
2003年春、107年目にしてついに動かなくなってしまいました。
なんとか動いてもらおうと、時計修理で有名な大下時計店の老主人にお願いしました。
ある日わざわざご来店頂き、時計を診てくださいました。
「歯車が磨り減ってしまってるので、歯車から作らないといけない。
私の生きている間に、完修理出来ません。」といわれました。
動いてもらう事は諦めていましたが、
このテレビ番組を見て、島の時計屋さんを訪ねました。
しかしこの方も「ずっと傍に置いて調製しないとだめだから修理は諦めなさい。」といわれました。
やはり、童謡の「大きなのっぽの古時計」と同じ。
店のシンボルとして眺めることになりました。
でも、この度10年ぶりに振り子のコチコチという音を聴くことが出来て、
懐かしく、また満足でした。