2008年12月11日

第44回 「眼疲れフリー」の新レンズ

メガネのレンズは日進月歩、毎年新製品が発売されます。
画期的であったのが、境目の無い遠近両用レンズで、
開発されて半世紀以上経ちましたが、今もなお日々進化を続けています。
レンズの構造は大きく分けると、単焦点レンズと多焦点レンズになるかと思います。
境目の無い遠近両用レンズはルイシンレンズとも呼ばれて、多焦点レンズの一種ですが、最近、単焦点レンズと多焦点レンズそのどちらにも属さないようなレンズが好評で注目を集めています。

それは基本的には遠見用(遠くを見る専用)の単焦点レンズですが、
老眼の眼になった中高年のかたや、読書やパソコン作業、
机上の勉強時間が長い若年のかたが使用すると、
「眼疲れ」が軽減して気持ちよく使って貰えるような構造になっています。

特に近業の多い中高生には「近視の予防やその進行を抑制」する効果が期待できます。
現在日本のレンズメーカー各社はそろってこの種のレンズを発売しています。
そのうち単純な単焦点レンズは特殊なものとなってしまうかもしれません。
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2008年09月09日

第37回 狭小枠1

ビフォァーアフターとか、ドリームハウスとかいう番組で、 狭小住宅のリフォームがあります。メガネの枠にも狭小枠というのがあります。それは、玉型サイズが極小(44mm以下)で鼻幅サイズが16mm以下、しかも小顔の大人が掛けられるデザインのフレームです。最近ご来店のあるお客様は、お顔も小さくて可愛らしいかたでしたが、 瞳と瞳の間の距離(瞳孔間距離)も狭くて55mmの極小。通常成人の瞳孔間距離は、60mmから65mm位です。22cm以下の成人用靴を探すのがたいへんであると同様に、 このお客様に向くタイプのメガネフレームを探すのは、たいへんです。この方の瞳がメガネフレームの中心近くに納まる為には、 狭小枠が最適です。狭小枠については、 ウスカル会ホームページ をご覧ください。エリウスとオプリティがお勧めです。
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2008年07月13日

狭小枠

ビフォァーアフターとか、ドリームハウスとかいう番組で、
狭小住宅のリフォームがあります。

メガネの枠にも狭小枠というのがあります。
それは、玉型サイズが極小(44mm以下)で鼻幅サイズが16mm以下、しかも小顔の大人が掛けられるデザインのフレームです。

最近ご来店のあるお客様は、お顔も小さくて可愛らしいかたでしたが、
瞳と瞳の間の距離(瞳孔間距離)も狭くて55mmの極小。
通常成人の瞳孔間距離は、60mmから65mm位です。

22cm以下の成人用靴を探すのがたいへんであると同様に、
このお客様に向くタイプのメガネフレームを探すのは、たいへんです。

この方の瞳がメガネフレームの中心近くに納まる為には、
狭小枠が最適です。

狭小枠については、
ウスカル会ホームページhttp://usukal.biz/ をご覧ください。

エリウスとオプリティがお勧めです。



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2007年11月27日

第38回 せのをやは、メガネ屋です

せのをやはメガネを売らずに鳥ばっかり見ているのか。
もっぱら鳥を追いかけているのは、嫁です。
庭の草をむしりながら、
ご先祖様が隠しているであろう小判の入った甕を探しています。
そのついでに、鳥を見ています。

最近、どんなメガネでも均一価格で販売します、と広告しているお店が増えています。
でもちょっと考えて見てください。
メガネは入れ歯と同じで、一人ひとりに合わせて、
オーダーメイドで作るものです。一つとして同じものはありません。
素材や調製手順もさまざまです。
それなのに同じ値段と言うのは、どこかにしわ寄せがあるとしか思えませんが
値段ばかりに気をとられてそこに気が付かないでいる人が多いのは残念なことです。
たとえばどんなメニューでも同じ値段のファミレスがあるでしょうか。
おおかたは一皿を均一価格で売っている回転寿司でも、
本マグロの大トロと輸入ダコは同じ値段ではないでしょう。

とりわけメガネを作るときは検査が大切です。
人は普通両眼で物を見ていますから、正確で、眼に負担をかけないメガネを作る為には、
両眼を開けた状態で検査する必要があります。
これを「両眼開放屈折検査」といいますが、
これを含めた一連の検査には1時間からときには2時間を要します。
ところが色々聞いたところによりますと、そういった均一価格店で検眼に掛ける時間は、
驚いたことにわずか10分で、それ以上費やしてはいけないそうです。
これではたして眼に合ったメガネができるのか、おおいに疑問です。

ということで、当店では、あちらとは違うメガネを作っています。
なにが違うって。一度ご来店ください。
とくに強度近視の方かた、深視力に問題のあるかた。
時々物が二つに見えて困っているかたなど。

県外の方は、HPをご覧下さい。
眼とメガネについての情報満載の研究会にも多数リンクしています。

今なら、ジョウビタキも待っています。
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2007年06月16日

白内障の手術E(最終報告)

母の白内障手術の続きで最終報告をいたします。
残された左眼の手術をして一月が経ちましたし、術後の経過もしごく順調で、手術された眼科の先生からも許可が出ましたのでメガネを新調することとしました。なおフレームはフレアー(写真参照)、レンズはセイコーの、SOT-EM160-10mm、近用打寄せ0mmで製作しました。

まず前眼鏡は3年半前の処方で、
RV=(0.9×S−0.75 C−1.25 Ax85 Add 3.50 3△B.I.)
LV=(0.9×S−1.00 C−1.25 Ax85 Add 3.50 5△B.D.)
でしたが、術前の眼科検査では矯正視力が0.4〜0.6くらいに落ちて、遠見、近見とも見難さを訴えだしたため、手術に踏み切ったわけです。

手術後の屈折状態は、先生の確かな技術のおかげで、術前にお願いしておいた狙い通りの度数にほぼピッタリにできたようです。おかげさまで今日までさほど無理なく前眼鏡を使うことができました。
術後の予想は、上斜位、乱視はそのまま残存するというものですが、はたしてそうなったでしょうか、以下は本日の検眼結果で、これはまた新しいメガネの調製度数(5m完全矯正値)です。

RV=(1.0×S−1.50 C−1.00 Ax105 Add 2.75 2△B.U.)
LV=(1.0×S−1.25 C−1.25 Ax 90 Add 2.75 2△B.D.)

近視、乱視の度数は予想の範囲内です。上斜位は1プリズム弱くなりましたし、とくに外斜位はなぜかほぼ消滅したようです。
度数にさほどの変化はなかったのですが、一番の違いは視界の明るさではないでしょうか。しかしこれは当人に成り代わらないとわからないことですが、しきりにいろんな場所が明るく見えると言っています。

とりあえず視力もしっかり出ましたし、まずはめでたし、です。
手術をしてくださった能祖先生に厚く御礼申しあげます。
ありがとうございました。



posted by せのをや at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | めがね道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする