今は八十才まで生きても普通になりました。
また昔は四十昏といって、
老眼になってしまうと右筆などの仕事はできなくなり、
息子にあとを譲って隠居しなければなりませんでした。
しかし現代では四十、五十は働き盛り、
還暦過ぎてもまだまだ休む訳にはいきません。
栄養状態の改善や、
医療の発達によって昔に比べて長生きになったのは良いのですが、
人間の生物としての性質は
千年やそこらで基本的には変化はしないのです。
長生きにになって、老眼と共にもう一つ問題になってきたのが
白内障です。
紫外線量の増加がそれに拍車をかけているという学説も有力ですが、
どちらも世代交代を促すために必要な生物の宿命でしょう。
だからといって、今の世で快適な視生活ができなければ
車の運転もできず、仕事にも差し支えますし
生きていても面白くありません。
そこで手助けとなるものがメガネと言うことになりますが、
十三世紀に発明されてから次第に改良されていき、
近年特にレンズの進歩においてはめざましいものがあります。
メガネにとってレンズは命ともいえるものです。
レンズの最初の役割はもっぱら老視の補正にあって、
やがて近視に、ついで乱視の補正にもあてられ、
フランクリンの考案と言われる二重焦点レンズをへて
1953年にフランスのメトナーズ博士が
境目のない累進屈折力レンズとして、
近視、遠視、乱視、老眼など
すべての屈折異常に対応するものを開発し、
その後もその性能はより高度なものに改善されながら
今日に至っています。
視力を補正する道具としてメガネは最も安全確実なものですが
人間が長生きになって白内障の問題と向き合わねばならぬようになり、
遠方や、近くがよく見えるとういうだけでなく
程度の差はあってもやがて訪れる白内障に正面から対峙する役割も
重要になってきたように思われます。
白内障で快適な視生活に障害を及ぼすようになれば
手術をすれば良いというのは安易な考えでしょう。
体にメスを入れるのは最後の手段であるべきですし、
また百%はありません。
節を司る水晶体を人工のものに置き換えますから、調節力はゼロになり、
また快適な両眼視が破綻する危険性も大きいのです。
歯科では80-20運動というものがあります。
すなわち80才でも自分の歯を20本残しましょうということです。
私は80-10運動を提唱しています。
80才でも1.0の視力が実現できるのは
プリシスというメガネで可能と考えています。
白内障になりたくない人のメガネ− プリシスは、
白内障になりたくないと考えている人や、すでに白内障になってしまった人、
また不幸にして手術をしてしまった人に、よりよい視生活をしてもらうために、
快適で満足の更にその上を目指すメガネです。
歯磨きをすることで歯の健康は保てます。
目も同じです。目磨きをすることで目も良い状態を保てます。
目磨きのできるメガネ、それがプリシスです。